講演記事

2024年4月28日 [ 会場:関西大学高槻キャンパス TEホール ]
関西大学総合情報学部 創設30周年記念祭(大同窓会)・高槻キャンパス祭特別講演会

あなたが大学でやるべきこと:コミュニケーションとクエスチョン

Patrik HARLAN(パトリック・ハーラン)

お笑い芸人
関西大学総合情報学部客員教授

AIの普及が進む現代において、人間にとって肝要なのは、
コミュニケーション力とクエスチョン力を磨くことである。

 パトリック・ハーラン教授は、自己紹介において、名前や個人情報、自慢・自虐ネタを交えながら、ユーモアと謙遜を持って自分の経歴を紹介し、相手の記憶に残るよう工夫することの重要性を強調した。また、学生同士がペアワークで自己紹介を行い、積極的なコミュニケーションと質問の姿勢を育てることの大切さを訴えた。さらに、効果的なコミュニケーションのためにエトス(信頼性)、パトス(感情)、ロゴス(論理)の要素を活用する方法を紹介し、質問力を高めることが将来の社会で重要であると説いた。

パトリック・ハーラン

2024年1月25日 [ 会場:関西大学100周年記念会館 ]
関西大学・先端科学技術シンポジウム特別講演会

我が国の国土強靭化政策

古屋 圭司

自民党衆議院議員

デジタル田園都市国家構想総合戦略を踏まえ展開される国土強靱化政策。
新たな技術で国土強靱化を推進。

 自民党の古屋圭司議員は国土強靱化の推進に深く関わってきた。2011年の東北地方太平洋沖地震を契機に、災害対策の重要性が認識され、長期的な国土強靭化計画が策定された。この計画には、国家のリスク管理、平時から有事までの対応、経済成長の促進、人材育成、デジタル技術の活用など、多岐にわたる要素が含まれている。また、岸田内閣はデジタル新技術の活用と官民連携強化を重視し、国土の強靭性をさらに高める取り組みを進めている。国土強靭化にはビジネスチャンスもあり、新技術やサービスの開発が期待されている。

古屋圭司

2023年10月11日 [ 会場:関西大学高槻キャンパス TB301 ]
関西大学・特別講演会

メタバースとVRソフトウェア

松田 克巳

株式会社フォーラムエイト執行役員
日本バーチャルリアリティ学会 理事

異なる専門分野の協力により、メタバースには新たなデジタル体験が創出され、
生活には新たな次元が加わるだろう。

 25年以上にわたりVRとデジタルツイン技術に携わり、公共セクターの都市設計やメタバースの進展に大きく貢献しているフォーラムエイトの松田克巳氏。メタバース活用の先駆者であり、デジタルツイン技術を通じて都市環境をリアルタイムに再現し、災害シミュレーションや建設業界のモニタリングに成功している。近い将来、デジタルツインの進化により、メタバースが都市空間で重要な役割を果たすことが期待され、デジタル空間が日常に革新的な変化をもたらす展望が高まっている。

松田克巳氏

2023年10月4日 [ 会場:関西大学高槻キャンパス TB301 ]
関西大学・客員教授講演会

ベンチャー企業の法的リスクについて

細野 敦

細野法律事務所
関西大学総合情報学部客員教授

スタートアップとベンチャー企業が新しいビジネスを立ち上げるためには、
法律との整合性を事前に調整することが重要だ。

 細野弁護士は多岐にわたる分野で活躍し、報道官時代のネットワークを活かし、テレビ番組にも出演し、事件や法的なトピックに対して法律専門家の洞察から的確な解説を行っている。3つのキーポイントを取り上げ、メディロム社のNASDAQ上場成功例、AIによる企業間契約レビューの進展と法的アプローチ、そして知的財産権と競業避止義務の重要性に言及。スタートアップとベンチャー企業が新しいビジネスを立ち上げる際には、法的整合性を事前に調整することが極めて重要だとアドバイスした。

細野敦弁護士

2023年7月12日 [ 会場:関西大学高槻キャンパス TB301 ]
関西大学・特別講演会

我が国の国土強靭化政策

古屋 圭司

自民党衆議院議員

我が国の国土強靭化政策では、災害等から素早く復旧・復興することはもちろん、
成長戦略にも繋がるという点が重要である。

 東日本大震災後、2012年12月に第2次安倍内閣が発足し、古屋圭司議員が初代国土強靭化大臣に就任した。国土強靭化政策では、国土基本計画と国土強靭化基本計画が策定され、防災・減災対策が進行中である。具体的な事業として、メタンハイドレート実用化、CLT活用による建築の構造材の木造化、リニア新幹線建設などが挙げられる。また、デジタル技術の活用や、社会機能移転型国づくりが進められている。これらの変化を通じて、若い世代に新しいビジネスチャンスが生まれる時代が到来している。

2023年7月5日 [ 会場:関西大学高槻キャンパス TB301 ]
関西大学・客員教授講演会

2025年大阪・関西万博に向けて私たちに出来ること

ー­多様な人々が構成する持続可能な「共創社会」のあり方­ー

Dr. Oussouby SACKO(ウスビ・サコ)

関西大学客員教授
公益社団法人2025年日本国際博覧会協会 副会長・理事・シニアアドバイザー

多様な人々で構成される、持続可能な社会の構築には、
お互いの協力と共同の力が不可欠である。

 ウスビ・サコ教授の空間人類学の研究では、文化的背景と事物の関係を人類学の手法を用いて調査している。共同体の変化やテクノロジーの進展によるコミュニケーション改善に焦点を置き、「グローバル化」と「多様性」の重要性を強調している。万博においても植民地化の問題を指摘し、課題に焦点を当てるテーマの重要性を強調している。サコ教授は未来の多様性の社会を築く上で、独自の価値観を大切にすることを訴えており、学生たちには協力と共同の力が大切であることを示唆している。

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